ノームコアとはノーマル(標準)とコア(中心、核)を合成した造語になります。
究極に普通、シンプルイズベストに日常を過ごす生活スタイルを好むような人に当てはまります。
例えば服装、無彩色(黒・白・グレーなど)を軸にして服装を選ぶとします。黒いズボンに白いシャツ、シンプルイズベストです。個性が無く何も面白みはありませんが、嫌いになるものでもありません。男性でも女性でも区別することもなく、良くも悪くもなく普通といった感じになってしまうと思います。
つまりは、すごい頑張ってる感も出さず、極端に手抜き感も感じにくい所にノームコアの魅力があり、出る杭は打たれやすい日本文化に溶け込みやすいことが、一定の層に受け入れられている生活スタイルになります。
そんなノームコアという生活スタイルは、どのような場面にメリットを感じられるかをいくつかあげてみます。この記事以外にもメリットはあると思いますので、こんなとこも良いよというのがあればコメントに投稿いただけると嬉しいです。
ノームコアの服装
先ほど例に上がりましたが、ノームコアにおいて一番の恩恵は服装になると思います。
出勤時の私服や人と会う時の服装、社会人であれば悩まない事のほうが少ないでしょう。
悩んでしまう理由に色の組み合わせは代表的なのではないでしょうか。
もし服装の色を白黒にしてみるとどうでしょう。小汚い白黒はNGですが、清潔感のある白黒で、シャツ・ズボン・スカート・ハーフパンツ・ワンピース・コート・ジャケット・インナーや靴下を揃えたとします。ワードローブにそれらが仕舞われている事を想像してみてください。見た目もすっきりして目が疲れず、統一感があり、シンプルイズベストな感じがしませんか。
更には、ワードローブから適当に服を取り出しても、色の組み合わせで悩む事は8割方無くなっていると思います。
実行してみると簡単に決めれる、悩まないということが、どれほど生活を楽にしてくれているのか実感できるでしょう。
ただ問題点はあります。それは個性が無い事です。ありきたり過ぎて楽しくなくなってしまうんです。
なので、個性をプラスするために、カバンや靴、帽子、アクセサリーを有彩色で一色追加してみると楽しくなってきます。お気に入りのネイビーのバッグをノームコアの服装に足してみたり、手首に赤やブラウンのアクセサリーを足してみたり、一色だけ有彩色を混ぜると個性が出て若干華やかになります。二色、三色と増やすことにファッションセンス難易度が上がっていきますので、無難に生きたいノームコアは一色だけプラスすることをおすすめします。見た目もスッキリしている事でしょう。
清潔感があり、一点目を引く色があり、無難な服装。嫌いになるポイントはほとんど無くなってるでしょう。
ノームコアの食器
食器もまたシンプルでありきたりな色は、白無地であると思います。大皿も小鉢もご飯茶碗も基本白で問題ないですね。和食で味噌汁だけはこげ茶の器の方が何だかしっくり来ますが、洋食の場合は問題ないです。もしお気に入りのデザインや色のティーカップなどあるならば数点あっても良いでしょう。
形、サイズ、色が揃い統一感のある食器棚は綺麗に整頓してみえて、豪華絢爛に見えなくても丁寧な暮らしに見えると思います。
ワードローブと同様に統一感のある食器はどのように並べても、8割がた問題点が見えずシンプルイズベストになります。取り出すのも仕舞うのもわかりやすくて家事で頭を使う回数が減り、ストレス軽減につながることでしょう。
ノームコアのインテリア
各部屋にはコンセプトというか目的にあったテーマが存在しますが、リビング、ベッドルーム、浴室、トイレなど各部屋の壁は白が一番ノームコアだと思います。壁が白いと部屋が広く感じ、全体的に明るく感じます。そしてどの色の家具を置くにしても合わない事は無いでしょう。
同じデザインの白い壁で統一してしまっても、問題ないと思いますが、こだわりたい人は色でなくデザインで違いを出してみるとノームコア感にやや個性をプラス出来ると思います。
白い壁にナチュラルウッド色の床、あとはダーク系でもホワイト系でも家具を設置して、アクセントに観葉植物を飾れば、ホテルよりもすっきりした空間に見えてきませんか。
部屋の一角にお気に入りのものを飾ったコーナーなど作ってみると、その空間にいることがより楽しい気持ちになれるはずです。
ノームコアのまとめ
ノームコアスタイルは無彩色が基本となるため多少アイテムが多くても、統一感があるためごちゃついた感じを受けにくく、無意識に受けるストレスが少なくなります。しかし究極に普通というのは味気なく生活感が薄い感じになります。逆に有彩色でアイテムが多いと、若いとか元気とかうるさいといった印象の情報が格段に多くなるため、人は情報の多さにストレスを感じ疲れてしまいます。
ご自身の部屋や身に着ける衣服などシンプルにすることで無意識にかかるストレスを減らしてみると、何もしてないのに疲れる感じが減るかもしれませんね。
更に生活スタイルを単純化していくとシンプリスト、無駄を削ぎ落していくとミニマリストへと近づいていきますが、少ないもので足るを知る事は人生の必要不必要を明確にし、物でなく心を豊かに出来る暮らしへつながると思います。